電通グループの自社ビル売却について
最近は本などを購入して勉強し始めたので,今後は学習記録を残していきたいと思います。先日電通グループが本社のビルの売却を検討していると発表されました。売却額はおよそ3000億円と過去最大規模だそうです。ニュースの中で気になる部分があったので色々調べてみました。
本社ビルを売ってしまったら社員はどこで働くの?
本社ビルは売却するものの,買い手からそのまま物件を借り受けるようです。そのため本社勤務の人はそのまま働けると思います。しかしテレワークが主流になってきているのでオフィスの規模は小さくなることが予想されます。
セール・アンド・リースバック
所有していた不動産を売却後リースしてそのまま使い続けることをセール・アンド・リースバック(Sale and Leaseback)と言います。これによって企業は資金調達を行いつつ,継続して物件を使用することができます。資金調達を行うということは今後大きな投資をすることが期待されるため,注目されるのも納得がいきます。ただし財務状況が思わしくないために今後の運転資金を捻出しているとも考えられるので一概に良いニュースとは言えません。
またセール・アンド・リースバックは本社ビルのような収益を生まない資産を減らしROAを改善させることもできます。
セール・アンド・リースバックのまとめ
①セール・アンド・リースバックは資金調達の手段の1つ。
②目的は有利子負債の圧縮や資金の捻出という後ろ向きなものから投資資金の調達という前向きなものもある。
③収益を生まない資産をオフバランスしROAを改善できる。